よくあるご質問

2022.07.12更新

A.近視はご両親のうちどちらかに近視があると遺伝すると言われています。それ以外には近くを見る作業が多いなどの環境因子にも影響を受けます。現在の医学では完全に近視の進行を止める方法はありませんが、進行を遅くする方法はいろいろと研究されている段階です。
最近、日光に含まれる紫色の光を浴びることが近視の進行を抑制する効果があると報告されました。窓越しではこの紫色の光はカットされてしまうので、屋外で過ごす時間をとることが必要だということです。毎日2時間程度の屋外で日光を浴びての活動が推奨されています。
もう1つの方法はオルソケラトロジー。夜角膜矯正用のコンタクトレンズを付けて寝ることで日中裸眼でよく見えるようにする方法です。近視の進行を抑えることもありますが、近視自体を矯正し、裸眼視力を向上させることができます。詳しくは当ホームページのオルソケラトロジーのページをご参照下さい。

また低濃度アトロピン点眼も近視の進行を遅らせる効果がオルソケラトロジーと同程度見られることがわかりました。現在国内で生産されている低濃度アトロピン点眼剤はないため、海外からの輸入になります(マイオピン)。当院ではマイオピンを扱っております。

大人も子供も、日常生活では近くの作業を長時間続けないようにし、作業の合間に遠くを見たり、休憩を入れることが必要です。

いずれの方法も完全に近視の進行を止めることはできませんが、遅らせることは可能です。なるべく強度近視にならないよう、予防していくことがQOLという点で大切になります。

2022.07.12更新

A.40歳代に入ると、老眼により新聞やパソコンなど近いところが見えづらくなってきます。老眼とは自由に距離を変えて焦点を合わせる力が衰えてくることであり、眼精疲労の原因にもなります。

老眼に対応する眼鏡はどの距離を多く見たいかによって種類が変わります。たとえば1つの眼鏡で遠くも近くも見たい、自動車の運転をするなどの場合は遠近両用眼鏡、パソコン等の作業も多く、主に室内程度の遠方が見えれば十分な場合は中近両用、デスクワーク中心に使うのみであれば近々や近用(いわゆる老眼鏡)を選択します。

左右の眼の度がかなり違う場合、遠近や中近両用眼鏡に慣れられない場合は、片眼は遠く、反対眼は近くが見えるようにするモノビジョンという方法もあります。

遠近両用や中近両用は一般的に50歳頃までに始めると慣れやすいですので、近くが見えにくいと感じたら無理せず眼鏡を変えましょう。

コンタクトレンズでも、遠近両用のレンズあり、比較的見え方のいいレンズが出てきております。各メーカーの特徴がありますので、ご相談ください。

 

2022.07.12更新

A.突然何もしていないのに、白目(結膜)が赤くなることがあります。出血の場合と、炎症や感染の場合があるのですが、絵の具で塗りつぶしたような赤さは結膜下出血のことが多いです。結膜下出血は、きっかけはないことが多く、時には軽い痛みを伴いますが視力は変わらず、1~2週間で自然吸収されます。外見はかなり赤いので慌てる方もいらっしゃいますが、早く吸収させる薬はないので、痛み等がなければそのまま経過観察となります。
一方で、結膜炎や強膜炎などの炎症は、よく見ると血管が充血し、血走ったように見えます。たいてい痛みや目やになど何かしらの自覚症状があり、その場合は眼科を受診して適切な治療をしてもらう必要があります。また緑内障発作や角膜潰瘍などの重症な病気が原因である可能性もあるので、痛みが強い場合、視力が低下している場合などは早く受診しましょう。

2022.07.12更新

A.まず眼鏡のフレームの選び方としては、お子様が大人と顔の構造が異なる部分があるため、お子様専用のフレームが必要です。なるべく軽く、また子供の場合は動きが激しいので耳後ろではずれにくいようにする工夫が必要です。フレームの調整も大切で使っているうちにずれないようなフィッティングをしてもらうことが大事です。お子様に慣れている眼鏡店をおすすめします。作成後も眼鏡が変形しないようにこまめに眼鏡店で調整してもらう必要があります。
眼鏡の装用の仕方も近視の眼鏡なのか遠視や弱視の眼鏡なのかで違ってくることがあります。近視のお子様はまだ近視が軽いうちは必要なときだけ使用することでかまいませんが、弱視があるお子様は眼鏡の装用が治療になるため、起きている間中はずっと眼鏡をかけている必要があります。眼鏡をしっかりかけてよく見える状態にしてあげることが集中力や観察力を保つことにもつながります。
よく見えているということはお子様の発達の上で、とても大事な環境の1つとなります。

2022.07.12更新

A.緑内障は大きく分けて急性緑内障と慢性緑内障があります。
急性緑内障は角膜(黒目)と虹彩(茶目)の隙間が狭いために、種々の条件が重なると眼圧が急上昇し、眼の痛み、頭痛、視力低下、充血が生じます。今まで近視がなかった方はその”隙間”が年齢とともにさらに狭くなって発作を起こすことがあります。頭痛や吐き気で頭の病気と勘違いすることもありますが、急に眼の激痛とかすみ、充血が生じた場合は眼科をなるべく早く受診しましょう。発作の予防として、レーザーによる虹彩切開術(虹彩に小さな穴を開けて眼圧の急上昇を防ぐ方法)や、白内障がある場合は白内障手術をすることがあります。
慢性緑内障は症状のないうちにじわじわ進行し、視野狭窄や視力低下を生じてきます。日本人は正常眼圧緑内障という眼圧が高くないタイプが多いため、眼圧を測定していただけでは見逃すことが多く、眼底検査で視神経乳頭の観察をすることが大事です。視神経乳頭の陥凹が拡大していると緑内障が疑われます。緑内障の診断としては、視神経乳頭陥凹の形状や程度、視野検査で見えない箇所(暗点)がないか、またOCTという機器で視神経乳頭の周囲の網膜が薄くなっていないか等で評価していきます。
緑内障の治療はまず眼圧を下げることです。最近は眼圧を下げる効果の高い点眼薬が増え、薬で眼圧コントロールできる頻度が増えましたが、それでも一部には手術して眼圧を下げる必要のある方もいます。
注意点としては、早期発見することが大事で自覚症状が出にくいため、健康診断などを受け、指摘された場合は必ず眼科を受診すること、また他の症状で眼科を受診した場合も緑内障がないか診てもらうことが大切です。そして緑内障と診断されたら、必ず薬を継続していくこと、定期的に眼科を受診することが緑内障を進行させないために必要なことです。自分では緑内障が進行したかわかりにくいのですから・・・。

詳しくは緑内障のページをご覧ください。

2022.07.12更新

A.2月~3月にかけてスギ花粉が飛散し、それに対して、眼・鼻・のどはじめ全身のかゆみが生じます。すでによく言われていますが、やはり花粉にさらされないことが大切ですので、マスクは必須、花粉よけのめがねも有効です。家の中に花粉を持ち込まないように帰宅したら玄関先で衣服についた花粉を払い落としてから中に入るようにしましょう。
薬としては、眼に対しては抗アレルギー薬の点眼、それでも効かなければステロイド点眼や非ステロイド性の抗炎症剤の点眼をします。さらに抗アレルギー薬の内服も効きます。ただし、隅角(黒目と茶目の間の隙間)が狭い方は抗ヒスタミンの内服にはご注意下さい(緑内障を引き起こすリスクもあります)。
かゆみが始まる2週間ほど前から点眼や内服を始めると症状が軽くなりますので、いつもかゆくなる時期がわかっていらっしゃる場合は、早めに薬を開始するといいでしょう。
眼のかゆみがつらいときは冷やすと少しやわらぎます。

2022.07.12更新

A.ドライアイというのは、文字通り、眼が乾くのですが、他にも視力低下、ごろごろする、まぶしい、痛い、瞬きが多いなどなどの症状が出ます。
涙は黒目(角膜)の表面に最も外側から油層、水層、粘液層(ムチン)の3層構造を作り、角膜の栄養や酸素の補給、細菌から眼を守る働きをしています。3層ともバランス良く層を作り、機能することが大切です。油成分を分泌するマイボーム腺の働きが悪いと涙が蒸発しやすくなり、ドライアイの症状が出ます。また涙の量は普通に分泌されていても、涙道(涙が鼻に抜ける通路)から過剰に涙が排出されると乾きます。正常では瞬きする度に新たな涙の層が作られ、その層は10秒程保たれます。しかしパソコンやテレビを見ている時は瞬きが減るため、涙の層が再形成されにくくなります。涙が乾くことが刺激になって涙が余計に分泌され、逆に涙があふれてくることもあります(一見ドライアイと反対のようですが)。
 最近ドライアイの治療薬も増えてきました。従来のヒアルロン酸点眼や人工涙液に加え、ムチンの分泌を促したり、ムチンを産生する細胞を増やしたりする薬も出ています。また涙が少ないと眼の表面の不要な物質を洗い流せず、アレルギー性結膜炎を合併しやすくなりますので、アレルギー性結膜炎の治療が必要になることもあります。点眼でよくならない場合は涙点プラグ(涙の出口に栓をして、涙や点眼液が流れ出ないようにする方法)なども試みます。
 市販の点眼薬はいろいろな成分が含まれているため、人工涙液以外は極力控えます。ドライアイの重症な場合はなるべく防腐剤無添加の点眼剤を用います。
 空調やパソコンの多用などでドライアイのある方は増えてきています。ドライアイで見え方が悪くなる場合や眼精疲労の原因にもなりますので軽視できません。

詳しくはドライアイのページをご覧ください。

2022.07.12更新

A.視界に黒い点や髪の毛、虫のようなものがちらちらする症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。眼の中に硝子体という寒天状の物質があり、その中に混濁が生じることで飛蚊症が出ます。飛蚊症を起こした原因が何であるかにより治療法も異なり重症度も変わりますので、早く眼科を受診しその原因を調べることが大切です。硝子体が網膜(眼球壁の内面の膜)から分離し始めることから起きる年齢的な変化(後部硝子体剥離)であることが多く、この場合は残念ながら治療法がないですし、視力低下は起こりませんのでそのまま様子をみます。しかし網膜剥離(網膜が眼球壁からはがれ、放置すると失明する)、網膜裂孔(網膜に孔があく)、硝子体出血等があれば速やかに適切な治療をしなければ視力に影響します。また当初は後部硝子体剥離と診断されても、硝子体の変化はまだまだ続くので網膜裂孔等が後々出ることもあり得ます。大切なのは症状に変化があれば必ず眼科で精査し、できれば定期検査もすることだと思います。

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