春季カタルとはアレルギー性結膜炎の重症型です。
小学生~中学生の年齢に多く、春から夏に悪化し、冬になると改善することを毎年繰り返します。
症状としては、強い充血やめやに、上まぶたの裏の隆起した病変(石垣状乳頭増殖)、黒目(角膜)と白目(結膜)の境界の隆起、角膜の潰瘍など特徴的なものがあります。ひどくなると眼の痛みが出たり視力が下がるので、症状がひどくならないうちに治療を開始することが大切です。
治療としては、抗アレルギー剤の点眼、ステロイド点眼をまず使い、それで良くならない場合は、免疫抑制剤点眼を使います。良くなったと思ってすぐ治療をやめるとまた再発するので、自己判断せず、眼科で春季カタルの程度を判断してもらいながら、薬を減量する必要があります。
年齢が上がるにつれて症状が軽くなっていきますので、それまで薬をうまく使用してコントロールしていきましょう。