近視とは近くは裸眼で見え、遠くは眼鏡やコンタクトレンズを使用しないと見えにくい状態です。近視を進ませたくないというのは多くの人の願いだと思います。画期的な方法はまだありませんが、近視の進行抑制の手段の一つとして特殊な眼鏡のレンズがあり、近視の進行を1~2割遅らせると言われています。学童期で近視の眼鏡をかけるのであれば、このようなレンズの方が望ましいでしょう。
低濃度のアトロピン点眼は一部の施設で試みられています。夜間に特殊なコンタクトレンズを装用することで、近視を矯正して裸眼視力を上げるオルソケラトロジーが、近視抑制効果は最も強いという報告がありますが、年齢の低い子どもに装用するのは難しい場合があります。日常生活では本・パソコン・携帯など近くを見る作業は時々遠くを見ながら、そして見る物の距離を30cm離すということを心掛けるようにしましょう。
(メディコラ 2017年6月執筆)