緑内障とは視野が欠けて進行すると失明の恐れのある病気で、いったん視野が欠けると元に戻す方法はありません。このため早期発見が大事になります。
では、治療法は何があるのでしょうか? まずは眼圧を下げる点眼薬です。点眼薬の種類も増え、1種類で効かなければ2種類、3種類と増やすことができ、また2種類の薬剤が合わさったものも出てきて、以前より点眼薬のみでコントロールしやすくなりました。しかし点眼薬のみでは抑えきれず、眼圧を下げる手術を必要とする場合もあります。
緑内障の初期は自覚症状が全く無いため、点眼を毎日することをつい忘れてしまいがちです。しかし視野が欠ける、見えにくいなどの症状が出た場合は、もうそれを回復させる手段はありません。緑内障を進行させず、年齢が上がっても快適な生活を送るためには、何も症状がないうちからの点眼の習慣と定期的な眼科受診が必須です。
(メディコラ 2018年5月執筆)