当ブログについて
2020.03.01更新
2019.09.23更新
オルソケラトロジーとは、就寝中に特殊な形のハードコンタクトレンズを装用することで、近視を減らし、日中の裸眼視力を向上させる近視治療法です。
角膜表面の上皮という層の軽い変化を起こすだけですので、装用を中止すれば徐々に角膜がもとの形に戻り、近視も治療前の状態になるため、基本的には毎晩装用する必要がありますが、逆に言えば可逆性なので、安心と言えば安心です。高度近視や乱視が強い場合は適応にならないこともあります。また保険のきかない自費治療になります。
新聞に最近は小中学生の近視の割合がかなり高いことが掲載されていました。お子様の近視の進行を抑えることは難しく、対策としては、低濃度アトロピン点眼、日光を浴びること、サプリメント(当院でも扱っております)などがありますが、その中でもオルソケラトロジーはかなり近視の進行を抑えることがわかっています。実際当院でもオルソケラトロジーをされている方の近視の進行程度は、それ以外のコンタクトや眼鏡を使用している方よりは進みにくい印象があります。
コンタクトレンズであることには変わりがないので、通常のコンタクトと同様のケアや注意が必要で、レンズを清潔に保ち、眼に異常がないか定期的な検査を続け、安全に使用することがまず優先事項となりますが、一生オルソケラトロジーということではなく、近視の進行しやすい年代にオルソケラトロジーを行い、ある程度年齢が上がってからは通常のコンタクトレンズに変えるという方法もあるのではと最近は感じております。
2018.09.01更新
ソフトコンタクトレンズをしているとレンズがずれたり、ごろごろすることがあります。その場合、アレルギー性結膜炎が原因であることがあります。コンタクトそのものというよりは、付着した汚れなどによりアレルギー性結膜炎が生じるのですが、アレルギーになるとさらに分泌物が増え、レンズが汚れることでアレルギーが悪化するという悪循環に陥ります。
治療はまずレンズの装用を中止し、抗アレルギー剤点眼、ステロイド点眼などを行います。最近はソフトレンズも使い捨てが主流となり、重症なアレルギー性結膜炎も減ってはきましたが、充血しやすい・レンズがくもりやすい・上まぶたの方にレンズがずれていくなどの症状がある場合は、要注意です。レンズのこすり洗いと洗浄をしっかり行い、レンズの装用時間を短くしましょう。2週間使い捨てのレンズを使用している場合は、1日使い捨てのレンズに交換することをおすすめします。
(メディコラ 2018年9月執筆)
2018.07.01更新
眼底の中心は黄斑部といい、物を見るときは黄斑部で見ています。部分的にゆがんで見えるとき、黄斑の病気の可能性があります。
例えば加齢黄斑変性、これは黄斑部の網膜の外側に新生血管が生じて網膜に出血、浮腫などが起き、視力の低下が進んでいきます。最近は抗VEGF療法という眼内に薬液を注射する方法で進行が食い止められるようになりましたが、それ以前では失明の大きな一因でした。
加齢黄斑変性と同じようにゆがんで見える症状が出ますが、黄斑上膜という、黄斑網膜の表面に膜が張ってしわを形成する病気があります。これは黄斑変性より進行が緩やかで、視力低下が進行する場合、手術で黄斑上膜を除去する方法があります。
両目で見ていると症状に気づきにくいものです。時々片目ずつで格子を見て、ゆがみや欠ける場所がないかチェックしましょう。
(メディコラ 2018年7月執筆)
2018.05.01更新
緑内障とは視野が欠けて進行すると失明の恐れのある病気で、いったん視野が欠けると元に戻す方法はありません。このため早期発見が大事になります。
では、治療法は何があるのでしょうか? まずは眼圧を下げる点眼薬です。点眼薬の種類も増え、1種類で効かなければ2種類、3種類と増やすことができ、また2種類の薬剤が合わさったものも出てきて、以前より点眼薬のみでコントロールしやすくなりました。しかし点眼薬のみでは抑えきれず、眼圧を下げる手術を必要とする場合もあります。
緑内障の初期は自覚症状が全く無いため、点眼を毎日することをつい忘れてしまいがちです。しかし視野が欠ける、見えにくいなどの症状が出た場合は、もうそれを回復させる手段はありません。緑内障を進行させず、年齢が上がっても快適な生活を送るためには、何も症状がないうちからの点眼の習慣と定期的な眼科受診が必須です。
(メディコラ 2018年5月執筆)
2018.04.25更新
当院では、インターネット(PCおよびスマホ)、携帯電話(ガラケー)、固定電話から順番予約が可能です。(詳しくはHPの”当院について”から 予約のページをご覧ください。)
当日朝6時から予約開始になり、定員に達すると予約終了になります。
予約が一杯の場合は、窓口で受付する場合の枠もありますので、直接ご来院ください。ただし、待ち時間はあらかじめ予約された場合より時間がかかることがあります。直接窓口で受付した場合も、その後にご自分の順番をネット・電話で確認することはできますので、順番が近づくまで外出することも可能です。
ご自分の順番の前に何人待っているかの人数が表示されます。順番が近づいたら(待ち人数が減ったら)ご来院ください。
順番に遅れないようにご来院くださるよう、お願い申し上げます。
2018.04.16更新
A.近視はご両親のうちどちらかに近視があると遺伝すると言われています。それ以外には近くを見る作業が多いなどの環境因子にも影響を受けます。現在の医学では完全に近視の進行を止める方法はありませんが、進行を遅くする方法はいろいろと研究されている段階です。
最近、日光に含まれる紫色の光を浴びることが近視の進行を抑制する効果があると報告されました。窓越しではこの紫色の光はカットされてしまうので、屋外で過ごす時間をとることが必要だということです。
もう1つの方法はオルソケラトロジー。夜角膜矯正用のコンタクトレンズを付けて寝ることで日中裸眼でよく見えるようにする方法です。近視の進行を抑えることもありますが、近視自体を矯正し、裸眼視力を向上させることができます。詳しくは当ホームページのオルソケラトロジーのページをご参照下さい。
大人も子供も、日常生活では近くの作業を長時間続けないようにし、合間に遠くを見たり、休憩を入れることが必要です。
2018.04.16更新
A.40歳代に入ると、老眼により新聞やパソコンなど近いところが見えづらくなってきます。老眼とは自由に距離を変えて焦点を合わせる力が衰えてくることであり、眼精疲労の原因にもなります。
老眼に対応する眼鏡はどの距離を多く見たいかによって種類が変わります。たとえば1つの眼鏡で遠くも近くも見たい、自動車の運転をするなどの場合は遠近両用眼鏡、パソコン等の作業も多く、主に室内程度の遠方が見えれば十分な場合は中近両用、デスクワーク中心に使うのみであれば近々や近用(いわゆる老眼鏡)を選択します。
左右の眼の度がかなり違う場合、遠近や中近両用眼鏡に慣れられない場合は、片眼は遠く、反対眼は近くが見えるようにするモノビジョンという方法もあります。
遠近両用や中近両用は一般的に50歳頃までに始めると慣れやすいですので、近くが見えにくいと感じたら無理せず眼鏡を変えましょう。
2018.04.16更新
A.突然何もしていないのに、白目(結膜)が赤くなることがあります。出血の場合と、炎症や感染の場合があるのですが、絵の具で塗りつぶしたような赤さは結膜下出血のことが多いです。結膜下出血は、きっかけはないことが多く、時には軽い痛みを伴いますが視力は変わらず、1~2週間で自然吸収されます。外見はかなり赤いので慌てる方もいらっしゃいますが、早く吸収させる薬はないので、痛み等がなければそのまま経過観察となります。
一方で、結膜炎や強膜炎などの炎症は、よく見ると血管が充血し、血走ったように見えます。たいてい痛みや目やになど何かしらの自覚症状があり、その場合は眼科を受診して適切な治療をしてもらう必要があります。また緑内障発作や角膜潰瘍などの重症な病気が原因である可能性もあるので、痛みが強い場合、視力が低下している場合などは早く受診しましょう。
2018.04.16更新
A.まず眼鏡のフレームの選び方としては、お子様が大人と顔の構造が異なる部分があるため、お子様専用のフレームが必要です。なるべく軽く、また子供の場合は動きが激しいので耳後ろではずれにくいようにする工夫が必要です。フレームの調整も大切で使っているうちにずれないようなフィッティングをしてもらうことが大事です。お子様に慣れている眼鏡店をおすすめします。作成後も眼鏡が変形しないようにこまめに眼鏡店で調整してもらう必要があります。
眼鏡の装用の仕方も近視の眼鏡なのか遠視や弱視の眼鏡なのかで違ってくることがあります。近視のお子様はまだ近視が軽いうちは必要なときだけ使用することでかまいませんが、弱視があるお子様は眼鏡の装用が治療になるため、起きている間中はずっと眼鏡をかけている必要があります。眼鏡をしっかりかけてよく見える状態にしてあげることが集中力や観察力を保つことにもつながります。
よく見えているということはお子様の発達の上で、とても大事な環境の1つとなります。