こにし・もりざね眼科 川崎市麻生区上麻生 1-3-2 壱番館ビル7F TEL.044-966-7787
コラム
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緑内障

緑内障は大きく分けて急性緑内障と慢性緑内障があります。
急性緑内障は角膜(黒目)と虹彩(茶目)の隙間が狭いために、種々の条件が重なると眼圧が急上昇し、眼の痛み、頭痛、視力低下、充血が生じます。一般的に近視の方は前述の”隙間”が広いので急性緑内障発作は起こしにくいのですが、今まで近視がなかった方は”隙間”が年齢とともにさらに狭くなって発作を起こすことがあります。頭痛だけでなく、眼の充血や見えにくさがある場合は眼科をなるべく早く受診しましょう。発作の予防として、レーザーによる虹彩切開術(虹彩に小さな穴を開けて眼圧の急上昇を防ぐ方法)や、白内障がある場合は白内障手術をすることがあります。
慢性緑内障は症状のないうちにじわじわ進行し、視野狭窄や視力低下を生じてきます。相変わらず日本人の失明の2大原因の一つです。最近は検診で発見されることも多くなりました。日本人は正常眼圧緑内障という眼圧が高くないタイプが多いため、眼圧を測定していただけでは見逃すことが多く、眼底検査をして視神経乳頭の観察をすることが大事です。視神経乳頭の陥凹が拡大していると緑内障が疑われます。緑内障の診断としては、視神経乳頭陥凹の形状や程度、視野検査で見えない箇所(暗点)がないか、またOCTという機器で視神経乳頭の周囲の網膜が薄くなっていないか等で評価していきます。
緑内障の治療はまず眼圧を下げることです。最近は眼圧を下げる効果の高い点眼薬が増え、薬で眼圧コントロールできる頻度が増えましたが、それでも一部には手術して眼圧を下げる必要のある方もいます。いずれにしても、いったん障害を受けた視神経は元に戻せないので、なるべく早期発見することが大切です。そして検査、薬を継続していくことが緑内障を進行させないために必要なことです。


ドライアイ

 ドライアイというのは、文字通り、眼が乾くのですが、他にも眼が熱い、ごろごろする、まぶしい、痛い、瞬きが多いなどなどの症状が出ます。
涙は黒目(角膜)の表面に最も外側から油層、水層、粘液層の3層構造を作り、角膜の栄養や酸素の補給、細菌から眼を守る働きをしています。3層ともバランス良く層を作り、機能することが大切です。油成分を分泌するマイボーム腺の働きが悪いと涙が蒸発しやすくなり、ドライアイの症状が出ます。また涙の量は普通に分泌されていても、涙道(涙が鼻に抜ける通路)から過剰に涙が排出されると乾きます。正常では瞬きする度に新たな涙の層が作られ、その層は10秒程保たれます。しかしパソコンやテレビを見ている時は瞬きが減るため、涙の層が再形成されにくくなります。涙が乾くことが刺激になって涙が余計に分泌され、逆に涙があふれてくることもあります(一見ドライアイと反対のようですが)。
 ドライアイの治療としては、まずヒアルロン酸点眼や人工涙液で治療しますが、涙が少ないと眼の表面の不要な物質を洗い流せず、アレルギー性結膜炎を合併しやすくなりますので、アレルギー性結膜炎の治療も行います。改善しない場合、血清点眼(自分の血液を採取してその血清のみ希釈して点眼として用いる方法で、一部の総合病院や大学病院でしか作れません)や涙点プラグ(涙の出口に栓をして、涙や点眼液が流れ出ないようにする方法)なども試みます。マイボーム腺の機能が悪い時は温めてマッサージもします。但し、治療を根気強く続けないと良くならないことも多いです。
 市販の点眼薬はいろいろな成分が含まれているため、人工涙液以外は極力控えます。ドライアイの重症な場合はなるべく防腐剤無添加の点眼剤を用います。
 空調やパソコンの多用などでドライアイのある方は増えてきています。眼精疲労の原因にもなりますので軽視できません。

機器
機器

検眼室
検眼室


子供の近視

近視は近くは裸眼で見えますが、遠くがぼやけて見える状態です。眼球自体が長くなることで近視になり、体の成長期には特に進みやすく、ご両親のどちらかに近視があるとお子様も近視になりやすい傾向があります。眼鏡をかけ始める時期ですが、学童の場合は勉強に支障が出るようならかけることをお勧めします。また裸眼視力が0.2〜0.3になったら普段の生活でも観察力や集中力に影響が出るのでなるべく常用します。眼鏡をかけると近視が進む、かけたりはずしたりで進むということはありません。無理に眼鏡をかけ始めるのを遅らせるよりはしっかり眼鏡をかけて、観察力や集中力を保つ方がいいと考えます。眼鏡を作る際に気をつけることはなるべく軽く、また子供の場合は動きが激しいので耳後ろではずれにくいようにする工夫が必要です。現在は子供用でもおしゃれな眼鏡が増えていますので、似合う眼鏡を見つけられるとお子様の気持ちの負担も少なくなるかもしれませんね。


飛蚊症

視界に黒い点や髪の毛、虫のようなものがちらちらする症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と言います。眼の中に硝子体という寒天状の物質があり、その中に混濁が生じることで飛蚊症が出ます。飛蚊症を起こした原因が何であるかにより治療法も異なり重症度も変わりますので、早く眼科を受診しその原因を調べることが大切です。硝子体が網膜(眼球壁の内面の膜)から分離し始めることから起きる年齢的な変化(後部硝子体剥離)であることが多く、この場合は残念ながら治療法がないし、視力低下は起こりませんのでそのまま様子みます。しかし網膜剥離(網膜が眼球壁からはがれ、放置すると失明する)、網膜裂孔(網膜に孔があく)、硝子体出血等があれば速やかに適切な治療をしなければ視力に影響します。また当初は後部硝子体剥離と診断されても、硝子体の変化はまだまだ続くので網膜裂孔等が後々出ることもあり得ます。大切なのは症状に変化があれば必ず眼科で精査し、できれば定期検査もすることだと思います。




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