院長コラム

2017.04.01更新

突然何もしていないのに、白目(結膜)が赤くなることがあります。出血の場合と、炎症や感染の場合があるのですが、絵の具で塗りつぶしたような赤さは結膜下出血のことが多いです。結膜下出血の原因は不明なことが多く、時には軽い痛みを伴いますが視力は変わらず、1~2週間で自然吸収されます。外見はかなり赤いので慌てる人もいらっしゃいますが、早く吸収させる薬はないので、痛みなどがなければそのまま経過観察となります。
 一方で、結膜炎や強膜炎などの炎症は、よく見ると血管が拡張し、血走ったように見えます。たいてい痛みや目やになど何かしらの自覚症状があり、その場合は眼科を受診して適切な治療をしてもらう必要があります。また緑内障発作や角膜潰瘍などの重症な病気が原因である可能性もあるので、痛みが強い場合、視力が低下している場合などは、早く眼科を受診しましょう。
(メディコラ 2017年4月執筆)

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